地域の伝統を学ぶ ~ヒガシマル醤油と醤油の仕込み体験~

7月10日(木)、今年も地元の食文化を支えるヒガシマル醤油株式会社様より講師をお招きし、「醤油づくり出前授業」を開催いたしました。この取り組みは、家庭科の一環として、地域産業への理解を深め、食への感謝の心を育むことを目的としています。

当日は、ヒガシマル醤油の専門家の方から、醤油の主原料である大豆や小麦、そして発酵に不可欠な「麹」の働きについて、スライドや実物を見せながら分かりやすく教えていただきました。生徒たちは、日本の伝統的な調味料が科学的な知恵と長い時間によって生み出されることに、真剣な表情で聞き入っていました。

講義の後は、いよいよ醤油の仕込み体験です。生徒たちはグループに分かれ、蒸した大豆と炒った小麦に麹菌を混ぜ合わせた「醤油麹」に、食塩水を加えて混ぜ合わせる「もろみ」作りに挑戦。専門家の方に教わりながら、楽しそうに、そして丁寧にもろみを仕込む姿が見られました。

また当日は、この活動の様子をたつの市広報秘書課の方々も取材に訪れ、生徒たちの学びの様子をカメラに収めておられました。生徒たちも少し誇らしげな様子でした。

今回仕込んだ醤油は、今後生徒たちが愛情を込めて世話をしながら、発酵・熟成の過程を観察していきます。完成は来年の予定です。

この度の貴重な体験学習にあたり、お忙しい中ご準備・ご指導くださいましたヒガシマル醤油株式会社の皆様、そして取材にお越しいただきました広報秘書課の皆様に、心より御礼申し上げます。本校では、今後も地域との連携を大切にし、ふるさとに誇りを持つ生徒の育成に努めてまいります。